家庭教師の役目
国語のテストは大きく分けて二つあります。 一つ目は、「定期試験」、二つ目は、入試などの「実力形式のテスト(模試)」です。この二つのテストでは点数の取り方が異なります。 まずは生徒さん、ご家庭のニーズを確認し、どちらの対策を優先すべきかを把握しましょう。 次から、各テストの点数の取り方を説明します。
異なる二つのテスト形式
国語の勉強とは一体何を教えれば良いのでしょうか。 国語の勉強の目的は、読解力をつけたい、文章を書けるようになりたいなど沢山あると想像できますね。ですが、最も家庭教師の仕事で求められるのは、「点数の取り方」です。 確かに、読解力は非常に重要です。しかし、読解力を身につけるためには膨大な読書量が必要であり、当然時間もかかります。 すぐに「点数」「成績」という形で結果が求められる家庭教師のニーズとは合いません。多くの場合、まずはテストで点数をとれるようにするところから指導は始まります。
定期試験の成績をあげる
定期試験の成績をあげるのに、国語力はあまり関係ありません。 なぜなら、一度読んだことのある文章が出題されるからです。基本的には、授業中で述べられた重要な箇所をしっかりと理解し、記憶してしまうことが求められます。これは、学校によっては問題数が非常に多いこともあり、問題を読んでいる時間が与えられないこともあるからです。以上を踏まえると、指導で気をつけることは次のようなことになります。
①授業を有効に活用させる
学校の定期試験で点数を取るためには、授業を聞くことが一番です。そのためには、黒板をしっかり写すことが第一歩です。学校の国語の授業は、重要な箇所を抜き出して、そこを説明するというスタイルが多いはずです。つまり、ノートが完成していないとテストの対策自体できないのです。まずは、生徒のノートを確認し、国語のノートの取り方を確認してみてください。基本は黒板の形式をそのままに写させると良いでしょう。
②ノートの使い方
ノートはしっかり取っているが、成績がついてきていないという生徒も沢山います。そういった生徒の問題点は「ノートを取って満足していること」です。テスト前にノートをどう見返すべきかを教えることで、これは改善できます。 はじめに、授業中に先生が説明した箇所はその説明を暗記できるぐらいに理解させてください。もしその箇所に定期試験で線が引かれ、説明問題が出たら、いちいち文章を読まずとも記述できるぐらいにすると良いでしょう。 ただし、問題で出るのは必ずしも板書の内容ばかりとは限りません。口頭で流してしまっていることも多いので、授業で解説した箇所は、教科書に線を引き、メモ程度は書き込む癖をつけるというのも一つの方法です。
まとめ
問題にとりかかる際に指導のポイントが数点ありますのでご説明をします。
定期テストで点数を取るために必要なことは基本的に上記の二つです。 あとは、学校によっては文中から漢字や熟語、語彙が出題されることがあるので、目新しいものはチェックしておくべきでしょう。 また、前回の定期試験など過去問を収集して、傾向を分析してあげるというのも一つです。分析すれば、授業で聞くべきポイントも指導していけます。 定期試験の対策は、情報収集と記憶がすべてです。問題は、次の模試の場合が多いでしょう。
この記事の続きはこちら >> 国語指導のポイント(2)実力形式のテスト(模試)