将来を考えた志望校選びのポイントって?志望大学・学部・学科の選び方

家庭教師コラム

大学受験をするときに一番悩むのが、どの大学を受けるか、そしてどの学部、学科を受けるか、ということですよね。
もちろん、将来やりたい仕事などが明確に決まっているとか、憧れやステータスから「○○大学にどうしても通いたい!」とハッキリ決まっている場合は、志望先を迷うことが少ないので、それに越したことはありません。
しかし、実際のところは選ぶ決め手がなくて困ってしまうことがほとんどだと思います。それでは、どのようにして志望大学や学部などを決めればよいのでしょうか。

■偏差値や受験教科などで安易に選ばない

願書を出すのは高校3年生の受験前なので、その時点での偏差値でどうしても受かる見込みのない大学は候補から外す、ということはあると思います。
また勉強しても成績が上がらないので、得意な教科だけで勝負できる大学を志望する、という選び方もあると思います。
各人・各家庭の事情もあるので、上記のように「浪人しないこと」を第一優先に志望校を決めることを否定するつもりはありません。
しかし、偏差値から見た安全圏の大学を受けると、「今の実力なら問題ないだろう」と心のどこかに油断が生まれてしまい、受験してみたら落ちてしまったというケースが懸念されます。
また受験科目が少ない大学は、誰しも受けたがるので、必然的に倍率があがり狭き門となってしまいます。
特に早い時期から受験科目を自分で絞ってそれ以外を疎かにしてしまうと、何らかの事情により受験校を変えようと思っても科目がネックとなって身動きが取れなくなる、なんてことにもなりかねません。
偏差値や受験科目などでテクニカルに志望校を決める方法は確かにありますが、この方法ありきで決めない方が、後の自分のためにはなるかも知れません。

■やりたい職業を、ある程度は思い描く

高校生の時点で、大学のその先にある社会人の自分が働く姿を思い描くのは難しいかも知れません。テレビや雑誌などの記事を見て触発された特定の職業を目標にできればラッキーですが、そういったものがない場合はやはり能動的に情報収集し、少しでも自分が「働く」ことをイメージすることが大切です。

具体的な方法としては、例えば、ニュースでよく見聞きする企業や最近のトレンドであるICT系企業など、何らか記憶に残っている企業の「新卒向け採用ページ」を見てみるとよいでしょう。
たいていの企業の採用ページには、どういう職種があり、そこで働いている先輩社員の仕事の様子や、志望動機などが書かれているはずです。
あわせて、その先輩社員の大学名や学部名も記載されていることが多いので、先輩社員の記事を読んで強く興味を持った仕事があれば、その社員の卒業大学、学部などを参考に志望大学を検討することができます。
また、進路情報サイトなどによっては、職業一覧が掲載されており、それぞれの仕事内容の説明とともに、その道に進むために有利な学部が掲載されているものもありますので、それを活用する方法もあります。

いずれにしても受験直前に「この仕事に就きたい」と思っても時すでに遅し…といった状況にならないよう、職業に関する情報収集は高校3年生からといわず、高校1、2年生のうちから少しずつ始めておくほうがよいでしょう。

■最悪は、転学や転部という手段もある

先に述べたように早くから情報収集していたとしても、実際に入学してみると、想定していたものと違ったといったことはあると思います。
また入学前には知りえなかった職業や新たに生まれた分野での活躍を夢見るようになるケースもあると思います。
もしそういったものが見えてきたときに、自分がいる大学や学部ではその職業に就けないと思ったら、他大学に編入する「転学」や、他学部に編入する「転部」といった手段をとることもできます。
よほどビジョンが明らかな場合はこの方法を活用するとよいでしょう。ただし、転学や転部にはそれぞれ条件や試験などが課されるケースが多く、また一度転出すると元に戻れないなどの制約もある場合もありますので、慎重な判断が求められます。

何事も余裕を持って情報収集を行なうことが大切ですが、インターネットなどの情報だけで不安な場合には、知り合いを通じて先輩からの生の声を聞いてみるのもよいかも知れませんね。
充実したキャンパスライフを目指して、志望大学選びに向けた情報収集を早速始めましょう。

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