経験者が語る、中学受験をするメリット

家庭教師コラム

小学生のお子様をお持ちの親御さんには、中学受験を検討されている方も多くいらっしゃると思います。しかし、中学受験は、一般的な高校受験とは違い、経験していなければ、そのメリットを想像することは難しいかもしれません。
私自身は、中学受験をして中高一貫校で6年間を過ごしました。いま振り返ってみても、中学受験をしてよかったなと思いますので、私自身の経験から感じた「中学受験のメリット」をいくつかご紹介させていただきます。

受験科目が少ない

高校受験では必ず「英語」が受験科目に入りますが、中学受験では英語がありません。たいていは、国語・算数・理科・社会、もしくは社会のない3教科で受験することができます。私が受験した学校も、国語・算数・理科の3教科でした。
教科数が少なければ、その分1つの教科に対してかける時間を増やして、苦手教科の克服につなげることができますので、中学受験をする上での1つのメリットといえると思います。

中高一貫校の高校入学は、入学後が大変

高校受験する場合、その入試問題は、どんなに難しいものであっても中学で学習する範疇を超えて出題されることはありません。
しかし、次の項にも記載しますが、中高一貫校の場合、学校によっては中学3年間を待たずして中学校の教科課程を終了し、高校の内容を学習し始めています。私自身の経験でいえば、中学3年生が始まるころには、高校1年生の数学、英語を習い始め、高校入学時点では、すでに高校2年生レベルの授業が行われていました。
つまり、難関を乗り越えやっとのことで高校から入学しても、その時点で、中学からの入学組と1年以上の差が開いていることになります。しかも授業はいきなり高校2年生レベルから行われることになるので、1年分の差を埋めるために、高校からの入学組だけが土曜の放課後に集められて補講を受ける、といったことになります。この差を埋めるのはなかなか簡単なことではありません。
そう考えると、やはり中学受験をして、中学校から入学しておく方が有利だといえます。

大学受験に特化した態勢

特に、大学付属でない中高一貫校の場合は、大学受験を意識したカリキュラムになっていると思います。私が通っていた学校では、英語・数学・国語の授業は、毎日行われました。そのため、公立中学校で配布される中学3年分の教科書の内容は中学2年が終わるまでに終了し、中学3年生からは高校レベルの授業がスタートしたのです。そして、高校2年生までに高校の教科課程が終了し、高校3年生は受験に向けた演習問題がひたすら続きました。完全な受験態勢ですね。
毎日学校に通う中で、生徒たちは特に授業スピードが速いと感じることもなく、自然と受験態勢に突入できることは、やはり中高一貫校ならではと言えるかもしれません。

同レベルの生徒がそろう

受験を突破して入学してきた生徒たちは多少の差はあれど、基本的には同レベルの能力を持つ生徒たちです。
自然と切磋琢磨しあえる良きライバルたちが周りにたくさんいるのです。
子供が中学性、高校生ともなると、親がいくら「勉強しなさい」と言っても耳を傾けることは少ないですが、学校で周りの友達が受験の話をし出したり、予備校に通い始めたりすると自然と「自分も遅れてはいけない」という気持ちになり、勉強し始めたりするのです。親にとっては無理に勉強させるストレスもありませんし、子どもにとっても親に縛られず、自発的に勉強しようと思える環境に身を投じることができる。これはとても大切なことで、私自身はこの点が中学受験をする最大のメリットだと感じています。

中学受験は、親子ともに決して楽なことではありませんが、合格できればたくさんのメリットを享受することができます。ぜひ親子で相談して、中学受験を目指すのかどうか、考えていただければと思います。

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